夏休みに旅行に行くのはコストが高い
子供が産まれて、大きくなるにつれて旅行にいきにくくなるものです。
1歳〜2歳の間はたいていのホテルが添い寝無料ですし、保育園・幼稚園(こども園)に入っていても休ませればいいだけ。
あとは親の予定さえ都合がつけられればいつでも旅行にいけます。
6月や11月など繁忙期前後でよく沖縄に行っていました。
ですが、子供が小学校に入ってから雲行きが変わります。
日本人の三代義務の中に「教育を受けさせる義務」があります。
忠実に守ると、必然的に夏休みなどの長期休暇に旅行に行くことになりますが、どのタイミングでも半端なく高くなっています。
そこで、学校を休ませられたら気兼ねなくオフシーズンの安価なタイミングで旅行に行けるのになと考えることもしばしば。
また、近年、「ラーケーション」を導入する自治体も増えてきています。
「ラーケーション」は、「ラーニング(学習)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語です。
子どもが保護者と一緒に学校外での体験や学びを深めるために平日に休暇を取る制度です。日本では、以下の自治体がこの制度を導入しています(2024年10月時点):
- 愛知県:2023年9月から「ラーケーションの日」を導入し、児童生徒が年に最大3日、校外での学びや体験を行える日を設定しています。※名古屋市は導入していません。
- 茨城県:2024年4月から導入し、県立学校では生徒が年5日以内でラーケーションを取得できます。
- 大分県別府市:2023年9月から「たびスタ」休暇を開始し、年間3日間取得可能。平日の家族旅行を推進しています。※市外への旅行が条件。
- 栃木県日光市:2024年から導入し、年間3日間取得可能。
- 沖縄県座間味村:2024年から導入し、村の児童が年に最大3日、家族と過ごす時間を確保しています。
- 山口県:2024年度から導入し、年間3日まで取得可能。
傾向として、観光産業従事者が多い地域での制度策定が多い印象です。
観光産業に従事している=土曜日・日曜日が休みではない
ということになるので、観光従事者でも休みが取りやすい平日に家族旅行などを通じて、学校ではできない学習を促す狙いがあるようです。
現実的には小学校の間に授業を休ませるか否かになりそう
保育園の間は休ませることに悩む必要はありませんというか、逆に親が家で見られる期間は見てあげてという感じでした。
また、中学生以降は部活が始まりますし、授業は休めても部活は休めないという雰囲気のところもあると思います。
なので、判断が分かれるところとしては、小学生の間に授業を休ませて旅行に行くことの是非になります。
授業についていくことができるか否かであれば、小学生の間ならそこまで議論の余地はないでしょう。
インフルエンザで休んだ場合、最長で一週間まるっと休みになる可能性はありますし、当然その間寝ていれば自宅学習をするということもありません。
全く勉強できない可能性もありますが、かと言って補習をしてもらった記憶もないため、勉学という意味では休んでも問題はないと思えます。
※割り算を習うタイミングなど、人によってはつまづきやすいタイミングはあると思うので、新しい概念の学習のタイミングは避けた方がベターな気がします。
日本では、教育基本法や学校教育法により、保護者は子供を義務教育に通わせる義務を負っています。
しかし、義務の内容は「特定の場所でのみ教育を受けなければならない」とまでは明記されていません。
実際、教育的な価値があると認められる旅行であれば、家庭教育の一環と捉えられることもあります。
多くの学校や教育委員会は、子供が長期間欠席する場合、出席や成績評価に影響を与えないよう配慮していますが、正当な理由なく欠席が続くと「登校義務違反」や「欠席日数超過」に該当する可能性もあります。
特に長期休暇ではない平日に休ませる場合は、事前に学校と相談し、学校側の理解を得ることが重要です。
結局休ませることになった場合、学校には休む理由を説明する必要があります。
嘘の理由を伝えて休ませることはできないこともないですが、それでは子供に嘘をつかせることになりますし、子供が登校してから周りの友達にも嘘をつき続けることになります。
嘘をつかずに休むには正直に理由を説明しておく必要があり、それには事前に学校側にも伝えておく必要があるでしょう。
いざ休ませるとなった時に学校になんて説明しようか?と悩まないためにも、事前に懇談会などで直接担任に相談するとか、して学校側のスタンスを確認しておくと良いと思われれます。
ということで、実際旅行で休ませてるか私の職場の同僚などに聞いてみました。
案外多かったのが、「休ませる」という意見。
10人程度しか聞いていませんが、半数が休ませたことがあると話をしていました。
中には、「いきたくないなと思ったらそれだけ伝えてよく休んでいた」という人も。(これは親視点ではなく、学生視点での意見ですが)
自分が学生のころは、いきたくないと思っても無理やり行かされていた気もするので、時代の変化でしょうか。
学校へなんと説明しているか聞いても、「単に休ませると連絡しているだけ」という人もいれば、「旅行に行くからと説明している」という方もいました。
普通に旅行に行くとか言っちゃうんだと思いつつ、自分が深刻に考えすぎなのか?とも思います。
結局は子供が通う学校の判断次第
とはいえ、結局は学校の判断次第かなと思います。
そう言った学校を休ませることに寛容というか、大事に捉えない風土のある学校であれば問題ないと思いますが、傾向的に田舎に行けば行くほど休ませない傾向があるのではと感じます。
学校を休ませることで不利益を被るのは子供自身なので、子供とよく話し合うことは最重要ですが、併せて学校にも事前に話を通しておくことが重要だと感じます。
学校を休ませて11月とかにバリ島に行きたい!