新NISAの最適な投資額を決める4ステップ

投資を始めたいけど何から始めたらいいかわからん!!
という方に向けて、これから投資を始めようと思う方に、一番最初にやっておくことから順を追って説明します。
当記事を見ていただければ、投資を始める前にやっておくべきことから新NISAを利用した投資の始め方まで全てがわかります。
まずやるべきことは自分の収入を把握すること。
人によっては、口座に入ってくるお金だけ残高推移でなんとなく確認しているという方もいますが、これから投資を始めるのであればまずは自分の手取りがいくらか確認してみましょう。
職場から給与明細書がもらえるはずなので、基本給と時間外勤務手当と手取りの支給額くらいは確認しておきましょう。
仮に、手取り収入が200,000円、時間外勤務手当が40,000円とします。
手取り収入から時間外手当を差し引いた残りに0.8を掛けた値で毎月生活することを目指します。
200,000円ー40,000円=160,000円
160,000円×0.8=128,000円
食費や光熱水費などから住居費、保険、冠婚葬祭など基本的にはここから全てを出すつもりで予算配分をしてみてください。
予算内に支出が収まらない場合は、固定費の見直しを検討しましょう!格SIMへの乗り換え、保険の見直しなどをすることで少ない労力で大きな節約効果を実感することができます。

逆に、手取り収入からこの分を差し引いた値である、200,000円ー128,000円=72,000円が貯蓄と投資に配分するお金になります。
ここまでで、月額ベースで投資できる金額がわかりました。
先ほどの例では72,000円となります。
では、この72,000円をそのまま全額投資に回しても問題ないかというと、生活防衛資金があるかないかで変わってきます。
生活防衛資金とは、仕事を失ったり不慮の事故にあった際などに、仕事をしなくても半年〜1年程度は生活できるための貯金のことを指します。
生活防衛資金が貯まっていない状態で投資をしたとしても、お金が必要になった際に投資したお金を取り崩すことになってしまいます。
そのため、まずは生活防衛資金が貯まってない場合は、最優先で生活防衛資金を貯めましょう。
生活防衛資金の金額の目安としては、概ね6ヶ月〜1年間に最低限かかるお金があればいいと言われています。
先の例であれば、128,000円以内に1ヶ月の生活費を抑えることを目標としましたが、最低限の生活ができる金額ということで、10万円/月をベースとして、概ね60万円〜120万円程度の貯金があれば十分ではないかと思います。
次に、貯蓄と投資のバランスについて。
生活防衛資金は基本的に一切手をつけないお金です。
投資と貯蓄はそれとは別で考えるべきです。
仮に、手元に200万円あるとして、生活防衛資金が60万円の場合、残りの140万円について、投資と貯蓄にどう振り分けるか?が今話している投資と貯蓄のバランスです。
投資をすればお金が増えると思った初心者がやりがちなのが、生活防衛資金を除いた貯金のほぼ全てを投資に回すということ。
相場いい時であれば評価額がぐんぐん上がっていくので問題がありませんが、相場が下向いてきて株価が下がってくると、投下している資金割合が多いだけに、精神的に不安定になりがちです。
そこでおすすめなのが「カウチポテトポートフォリオ」です。
🍟 「カウチポテト(Couch Potato)」 とは、ソファに寝転がってポテトチップスを食べながら過ごす怠け者のように、投資にもほとんど手をかけないスタイルを意味します。
厳密には、株式と債券を50:50の割合で保有することをさしますが、個人的には現金と株式=50:50になるようにポートフォリオを構成するのがおすすめです。
半分は現金として手元に置いておき、残りは新NISAで投資を行うというのがおすすめです。
先ほどの例であれば、72,000円が毎月の手取りから貯蓄と投資に回せる上限額でした。
生活防衛資金が貯まっている状態であれば、毎月72,000円が入ってくる中で、すでに貯金として貯めてあるお金とのバランスをみながら投資していくことになります。
例えば、これまで投資を全くしていなかった方が今から投資を始める場合で、200万円の手元現金があるとします。
生活防衛資金が60万円と仮定すると、投資に回せるお金は140万円になります。
毎月投資できるお金が72,000円なので、12ヶ月分として約80万円、ボーナスの手取り分も全て投資と貯金に回すとして、年間のボーナス合計が60万円と仮定すると、140万円+80万円+60万円=280万円の預貯金が1年後にはできているはずです。
カウチポテトポートフォリオを適用すると、140万円は現金として残しておいて、140万円は投資に回すことができます。
クレジットカードの月額投資上限が10万円なので、ここはキリ良く10万円/月を初年度は投資に回す方向で。
すると、年度末時点では160万円の現金と120万円の投資という割合になります。
翌年も同じく計算をすると、預金が160万円+60万円+80万円=300万円で投資が120万円なので、差分の180万円を振り分けると90万円を年間で投資すれば貯蓄と投資が両方とも210万円になることになります。
仕事をしていれば昇給により手取り額が増えることはあるでしょうし、投資の評価額が上下することで多少の割合は変動するとは思います。今回の例では、ざっくり計算の概念を理解していただければと思います。
90万円を12ヶ月で投資する場合、7万円/月程度が妥当なところかと思います。
このように、ある程度年末時点の貯金残高を想定しつつ、現金と投資が50:50になるように資産配分を考えて投資することで、暴落時なども比較的こころ穏やかに過ごせるのではないかと思います。

私もカウチポテトポートフォリオを意識して資産配分を考えています。年単位で投資割合を上げていって、最終的には現金:投資=40:60くらいに落ち着くところを目指して投資しています。