楽天・米国高配当株式(楽天SCHD)とS&P500のどちらが良いか、そして楽天SCHDの分配金相当額をS&P500から取り崩しつつ投資した場合のリターンの比較について考えてみます。
1. 楽天SCHDとS&P500の基本的な違い
指標 | 楽天SCHD | S&P500 |
---|---|---|
対象指数 | SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF) | S&P500 |
構成銘柄 | 米国の高配当株100銘柄(財務健全性を重視) | 米国の大型株500銘柄 |
配当利回り | 約3.5%〜4.0%程度(変動あり) | 約1.5%(2024年時点) |
成長性 | 高配当銘柄中心のため成長性は抑えめ | 成長性が高い(特にGAFAMなどのテック株が多い) |
ボラティリティ | 比較的低い | 高い |
経費率 | 0.1238%(楽天ETF) | 0.0938%(楽天VTIや楽天S&P500) |
2. 取り崩しシミュレーションの考え方
仮に楽天SCHDの分配金利回りが3.5%だとして、S&P500から毎年3.5%を取り崩すとどうなるかを考えます。
- 楽天SCHD:配当を受け取りながら運用を継続
- S&P500:取り崩し後も資産が成長するかがポイント
3. リターン比較のシミュレーション
過去のデータから推測すると、以下のようなリターンの差が生じる可能性があります。
- S&P500の平均リターン(1990年〜2023年):約10%(名目リターン)
- SCHDのリターン(2012年設定以来):約11%(やや高めだが期間が短い)
① S&P500を楽天SCHDと同じ取り崩し(3.5%)で運用する場合
仮にS&P500のリターンが10%、楽天SCHDが**11%**とした場合、
S&P500は3.5%の取り崩し後でも、**実質リターン6.5%**で成長します。
② 楽天SCHDの配当再投資 vs. S&P500取り崩し
- 楽天SCHDの分配金を再投資:11%(総合リターン)
- S&P500を3.5%取り崩しつつ投資:6.5%(取り崩し後のリターン)
このシナリオでは、楽天SCHDの方がリターンが大きくなる可能性が高いです。
ただし、これは「楽天SCHDが過去の成績を維持する」「増配が続く」などの前提があるため、長期的にS&P500がより成長するなら逆転することもありえます。
4. どちらを選ぶべきか?
- 配当を重視するなら楽天SCHD
→ 安定したキャッシュフローを得たい人向け - 長期成長を期待するならS&P500
→ 取り崩しながらでも成長性を重視するならS&P500
結論
過去データから見ると、楽天SCHDの分配金を再投資し続ける方がリターンは大きくなる可能性が高いですが、S&P500は市場全体の成長を享受できるため、長期的には逆転するリスクもあります。
- 配当金で安定的に収入を得たいなら楽天SCHD
- 資産成長を優先するならS&P500
どちらを選ぶかは「配当重視 vs. 成長重視」の考え方次第ですね!
なお、新NISAの税制面を考えると、資金効率という意味では取り崩さない前提なら圧倒的にS&P500に優位性があります。
楽天SCHDに投資しても分配金を再投資するという想定なら、そもそもS&P500にしておいたほうがリターンが大きくなると思います!

tabi.fun
結局はバランスかなと思います!私はオルカンは定期積立、SCHDはイレギュラーな余剰資金をスポットで充てる感じでやってます!