楽天SCHDの増配率って本来どうやって計算する?
楽天SCHDと楽天オルカンではどちらが将来を豊かにできるか?という視点で比較してみたことがあります。
楽天オルカンに投資するか、楽天SCHDに投資するかここで、増配率を加味すると楽天SCHDのリターンがえげつないことになりました。
CHATGPTに聞いてみても同じような回答があるので、正しいのかなと思っていたのですが、やっぱりなんか違うんちゃうかと思うところもあるので、実際に増配率って本来どういうものか?というところから考えてみようと思います。
配当とは、1株持っている場合にもらえる金額です。
1株持っている場合に300円の配当がもらえるという場合で、1株あたりの価格が10,000円なら、配当利回り3%(300円/10,000円)ということになります。
ここで、増配率が10%とすると、1株持っている場合に300円貰えていたものが、330円(300円*1.1)もらえることになります。
そのため、配当利回りも330円/10,000円=3.3%となります。
株価が10,000円から変わらない場合は利回りが3.3%ですが、ここで株価の上昇がある場合はどうでしょうか?
仮に株価が10,000円から11,000円に上昇した場合の配当利回りは330円/11,000円=3.0%となります。
つまり、株価が上昇しない場合は増配率の割合だけ配当利回りも上昇しますが、株価の上昇がある場合、増配率と利回りの上昇率は比例関係とは言えないことがわかります。
楽天SCHDは投資信託なので、一株あたりの金額ではなく、基準価格に丸め込まれてしまうのでわかりにくいです。
そこで、個別の株を直接買っているわけではないですが、100社の株を分散して購入しているようなものなので、計算しやすいよう1社の株を購入しているものとします。
基準価格が10,000円からスタートするので、株価を10,000円とします。
この時の配当利回りが3.5%と仮定すると、10,000円に対して350円の配当がもらえるとします。
配当利回りを3.5%、増配率を10%、分配金を再投資しない場合の年利を6.5%、一括で1,000万円を投資することを想定します。
1年目は評価額が10,650,000円になり、配当利回りが3.5%なので、10,650,000円✖️0.0385=410,025円になると思いきや、実際は違うのではないかと思います。
そもそも、配当は1株あたりいくらと決まっています。一株あたり350円であれば、評価額が上昇しても350円です。
増配率が10%であれば、1株に対する配当額が上昇することになるので、1株あたり385円になります。
つまり、1,000株✖️385円=385,000円が配当額のはずです。
また、評価額の上昇を織り込んで配当利回りを計算すると、3.62%になります。
右の方にオルカンと表記してあるのが、こちらも追加投資なしで1,000万円を自動再投資しつつ年利10%で20年間運用した想定です。
楽天SCHDの評価額と分配金の合計が57,287,325円 < 楽天オルカンの評価額が67,274,999円
となり、想定通り楽天SCHDが楽天オルカンに劣後することになりました。
結局、楽天SCHDと楽天オルカンのどちらがいい?
楽天オルカンの方がシミュレーション上もリターンが優れていることが確認できましたが、これらを踏まえてどのように運用するかを再検討しました。
結論としては、今の投資戦略を変更せず、毎月楽天オルカンを15万円購入しつつ、スポット買いで余力のある時に楽天SCHDを購入する戦略でいこうとおもいます。
定率や定額取り崩ししたらいいってこともあるのですが、多分そんなことできないんですよね。性格的に。
勝手に年4回配当が貰えて、それは再投資するもよし、浪費に充てるもよしという選択肢があることが今の生活を豊かにすることにもつながると思います。
よかったらみなさんの新NISA戦略も教えてください!