前提として、スマホキャリアの見直しや保険の見直しといった、固定費の見直しや、ふるさと納税を活用した支出の削減などの基本的な節約ができている方に向けた内容になります。
ある程度の支出削減はできているつもりだけど、もっと資産形成を加速させたいという気持ちがある方に向けての内容になります。
基本的な節約を行う中で検討するものも含まれるため、重複している項目もあるかもしれませんが、この中の一つをやるだけでも数十年後のリターンに大きく影響する可能性があるため、各項目を検討してみてください。
遺族年金がいくら支給されるか
もし亡くなってしまった場合、遺族年金が支給されます。
これは保険を見直すタイミングで検討している方もいるかもしれませんが、遺族年金がいくら支給されるか確認する必要があります。
万が一自分が死んでしまった場合に残された家族にいくら必要かを検討する上で、遺族年金が〇〇円、必要な額が△△円、なので必要額が××円。
という計算をすることができます。
個人事業主などの国民年金加入者であれば遺族基礎年金のみ、厚生年金に入っている場合は遺族厚生年金も支給されます。
標準報酬月額次第で支給額も若干変わります。
また世帯構成(子供が何人いるか?)によっても金額が変動します。
子供が18歳までは子供としてカウントされますが、それ以降はカウントされなくなるので、ライフステージに応じて支給額が変動します。
試しに試算してみるとこんな感じでした。
遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があります。それぞれ計算してみましょう。
① 遺族基礎年金
子供がいる配偶者には、遺族基礎年金が支給されます。
- 基本額(令和5年度):781,700円
- 子の加算:
- 第1子・第2子:各 224,900円
- 第3子以降:各 75,000円
➡ 計算
781,700円 + 224,900円 × 2 = 1,231,500円(年額)
➡ 月額:約102,625円
② 遺族厚生年金
計算式
平均標準報酬月額 × 0.005481 × 厚生年金加入期間(月数)
- 標準報酬月額:36万円
- 厚生年金加入期間:仮に20年(240ヶ月)とする
➡ 計算
360,000円 × 0.005481 × 240 = 473,428円(年額)
➡ 月額:約39,452円
③ 合計
- 遺族基礎年金:102,625円/月
- 遺族厚生年金:39,452円/月
- 合計:約142,077円/月
※厚生年金の加入期間や特例計算(300ヶ月の補正など)で変わる可能性があります。
詳細は年金事務所で確認してください。
ライフプランをブラッシュアップ
次は、ライフプランをブラッシュアップです。
新NISAに投資を始めた時点で、ライフプランを計画している方もいるとは思います。
ですが、投資を始めようと思った段階では、そこまで精度が高いライフプランを組めている方は多くないはず。
というのも、もともと節約を意識して家計をつけていた方ならまだしも、投資を始めようと思ってから家計を見直した場合、どうしても支出を概算で計算するしかないからです。
特に、大型家電の買い替えなどの臨時的な支出は見込めていないこともあります。
実際に、節約を意識しつつ、家計の記録を1年程度つけてみることで、家計の見える化を図り、その過程で実際の支出が見えてきます。
その実績をもとに、再度ライフプランを組み直すことで、投資額の検討の余地があるはずです。
とはいえ、投資序盤は結構やる気もあって節約も無理してしまうこともあります。無理な節約はずっと続くものではないので、必ずしもライフプランを見直した結果投資額を増やせるわけではないです。最も大事なのは無理をしすぎず長期で継続できることなので、この点も意識してライフプランの見直しを行なっていただければと思います。
副業ができないか検討
支出の見直しをある程度やった段階で、節約による支出の削減は見込めなくなります。
節約といっても、何でもかんでもやるべきではないです。
手間がかからなくて・節約額が大きいものの代表である固定費の削減を行えば、7割くらいは達成したようなものです。
あとは、多少手間が掛かっても節約効果が大きい食費の見直し(自炊をしていない方は自炊を始める)をすればほぼ8割方OKです。
これ以上は効果が低いため、そこに力をかけるくらいなら、収入を増やす方向に注力したほうがいいです。
収入を増やすといっても本業で残業を増やすということは、時間の切り売りなので長期的にみたら最善とは言えません。
個人的には副業をできないか検討をしたほうがいいと感じています。
トヨタですら終身雇用を維持するのは不可能と言い出したのは記憶に新しいですが、今の会社にいつまで入れるかわかりません。
この先どうなるかわからないため、収入を得る手段を複数確保しておくということも今後必要になると思います。
かく言う私もその考えでこのブログを書いています。

偉そうなこと言いましたが、このブログでというか副業収入はほぼ0円です。サーバ代とか考えたら完全にマイナスです。私の人件費も考えたら大幅な赤字・・・
というネガティブなことも書きましたが(事実なので)、やってみなければわからないこともありますし、自分に合っている会っていないとかも人によって分かれるので、まずはいろいろ試していただければと思います。
時間をお金で買うバランス感覚
副業を始めるに関連することですが、時間をお金で買うというもの、節約のその先に見据えるべきです。
というのも、節約をするぞ!というフェーズでは、如何に支出を減らすかを考えるので、時間を生み出すということが頭から離れがちです。
しかし、全般的な節約をして見直すべき項目がなくなったら副業に取り掛かるべきです。
また、副業により収入が得られるようになってきたら、副業の時間を確保したほうが、時間単価がよくなる可能性もあります。
例えば、洗濯機をドラム式に買い替えることで、洗濯物を干す手間がなくなり、時間ができます。
その時間を副業に充てることで、より副業収入が加速する・・・可能性があります。
自分が価値を感じるものを明確にする
節約をして家計を切り詰めて、投資のお金を捻出して、ぎりぎりの生活をする方もいます。
私も最初はそうでした。
如何に投資に金を回すかを考えて、最初はかなり無理をしてました。
ただ、無理はずっと続くものではなく精神的にキツくなり、散財・・・。
という失敗をした経験からすると、最初に「自分が価値を感じるもの」を明確にしておいて、そのためのお金は別途確保しておく必要があります。
何のために投資をするか?を考えると、老後の生活を豊かにするために投資をするということになります。
ですが、老後のために今を犠牲にしすぎる必要はないと思っていて、今の生活も豊かにする必要があります。
では、効率よく今の生活を豊かにするにはと考えると、自分が最も価値を感じるものに集中してお金を投下するということにいきつきました。
私の場合は、沖縄に行くということです。
服には興味がないし、パチンコ、酒、タバコはやらない、ガジェット系もひとしきり揃ったということで、自分がお金を使って満足度が高いのが沖縄に行くこと。
ポイ活で貯めたポイントはウェルシアデーで使うことで生活費に充てていましたが、ANAマイルに交換することで旅費に充てるようにしました。
まとめ
新NISA積立設定後に資産増加を加速させる方法5選でした。
積立設定をした段階ではケアできていない項目について、深掘りする形で検討をという内容を記載しました。
すぐにできるものばかりではないですが、どこかのタイミングでは検討しておいてほうがいい項目なので、お時間がある時に考えていただければと思います!