SBI証券でもSCHDに投資する投資信託の取り扱いが開始
SBI証券でも、ついにSCHDへ投資する投資信託が設定されました。
公開されている情報はこちら。
正式名称 | SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型) (愛称:S・米国高配当株式100) |
投資対象資産 /投資対象地域 | 株式/米国 |
実質的な負担 (年率・税込) | 0.1238%程度 |
主要投資対象 (ティッカー) | シュワブ・米国配当株式ETF (SCHD) |
設定日 | 2024年12月20日(予定) |
楽天証券の楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型))の信託報酬が年0.192%であることを考えると、実質的な負担が0.1238%というのは非常に低いです。
そもそもSCHDとは?日本でSCHDに投資する方法
そもそもSCHDとはなんでしょうか?
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、アメリカの大手金融会社Charles Schwabが提供する配当株ETF(上場投資信託)の一つです。
高配当株に投資し、安定した配当収入と長期的なキャピタルゲイン(資産価値の増加)を目指す投資家に人気があります。
想定される利回りは年率3.41%です。
SCHDは、Dow Jones U.S. Dividend 100 Indexをベンチマークとし、この指数に基づいて構成されています。選定基準は以下の通りです。
- 配当の持続可能性
- 財務の健全性
- 分散投資
この基準だけ見てもいまいちよくわかりませんが、実績は素晴らしいです。
SCHDの他にも、高配当株に投資する投資信託はありますが、SCHDが他に比べて優れている点としては、増配率の実績が高いということがあります。
直近10年の増配率は年率約11%〜12%です。
配当利回りの想定が3.5%ですが、増配率はこの配当の割合が増える率ということになります。
例えば、2024年の配当が3.5%だとすると、増配率が10%の場合、2025年の配当は3.5✖️1.1=3.85%となります。
試しに、初期投資額を100万円として、追加の手出しはせずに、配当金を再投資し続けるケースをシミュレーションしてみました。
年当初投資額 | 配当割合 | 配当金 | 投資額(配当込 | 手数料相当 | |
2024 | 1,000,000 | 0.0350 | 28,000 | 1,026,047 | 1,953 |
2025 | 1,026,047 | 0.0385 | 31,602 | 1,055,696 | 2,010 |
2026 | 1,055,696 | 0.0424 | 35,767 | 1,089,510 | 2,074 |
2027 | 1,089,510 | 0.0466 | 40,604 | 1,128,160 | 2,147 |
2028 | 1,128,160 | 0.0512 | 46,249 | 1,172,456 | 2,231 |
2029 | 1,172,456 | 0.0564 | 52,871 | 1,223,374 | 2,328 |
2030 | 1,223,374 | 0.0620 | 60,684 | 1,282,104 | 2,440 |
2031 | 1,282,104 | 0.0682 | 69,957 | 1,350,108 | 2,569 |
2032 | 1,350,108 | 0.0750 | 81,034 | 1,429,189 | 2,719 |
2033 | 1,429,189 | 0.0825 | 94,359 | 1,521,594 | 2,895 |
2034 | 1,521,594 | 0.0908 | 110,505 | 1,630,147 | 3,101 |
2035 | 1,630,147 | 0.0999 | 130,228 | 1,758,421 | 3,345 |
2036 | 1,758,421 | 0.1098 | 154,523 | 1,910,991 | 3,635 |
2037 | 1,910,991 | 0.1208 | 184,723 | 2,093,761 | 3,982 |
2038 | 2,093,761 | 0.1329 | 222,630 | 2,314,438 | 4,401 |
2039 | 2,314,438 | 0.1462 | 270,703 | 2,583,188 | 4,912 |
2040 | 2,583,188 | 0.1608 | 332,351 | 2,913,586 | 5,540 |
2041 | 2,913,586 | 0.1769 | 412,346 | 3,323,978 | 6,319 |
2042 | 3,323,978 | 0.1946 | 517,469 | 3,839,494 | 7,299 |
2043 | 3,839,494 | 0.2141 | 657,496 | 4,495,037 | 8,544 |
2044 | 4,495,037 | 0.2355 | 846,730 | 5,339,814 | 10,149 |
増配率を10%として、初期の配当割合を3.5%として計算しています。
特定口座で運用する前提で、配当金の8割を受け取る想定で計算し、それを全額追加投資する形で計算しています。
手数料については、信託報酬を楽天SCHDを想定して高めに0.19%として計算。
結果は上の表の通りです。
2024年の年当初に100万円を投資して、配当金を再投資するだけで20年後には毎年84万円の配当金(税引き後)が受け取れます。
一般的に、素人が最も効率的に資金を増やす方法としてはインデックス投資が推奨されています。
しかし、インデックス投資をした場合、基本的には放置しか選択肢がありませんし、投資したものを使うには取り崩すという行為が必要になります。
しかし、SCHDに投資する投資信託の場合は、配当金として収入があり、それを再投資するか否かは自分に決定権があるので、投資元本が減るということには直結しないため、メンタル的に楽な側面があります。
楽天SCHDとSBI SCHDの手数料を加味すると20年でどれくらい差が出る?
日本でSCHDに投資する選択肢としては、楽天SCHDか2024年12月20日以降に投資可能になるSBI証券かのどちらかとなります。
基本的にはどちらもSCHDへ投資することになるので、リターン的に変わる点としては手数料(信託報酬)の差となります。
楽天SCHDとSBISCHDでは、楽天SCHDの方が手数料が高いのですが、この差がどの程度影響してくるものなのか、先ほどの表に加えて計算してみます。
初期投資100万円で配当金を再投資し続け、配当金以外に手出しの追加投資はしない場合の、20年間の信託報酬が以下のとおりです。
- 楽天SCHD:74,443円
- SBISCHD:48,505円
差分としては約25,000円程度です。
初期投資1,000万円なら単純に10倍で25万円。
これが大きいととるかどうかで、どこで投資すべきか判断したらいいと思います。
すでに楽天証券で新NISAをやっていて、SCHDもNISA口座で購入するという場合は、わざわざSBI証券に載せ替える必要はないんじゃないかと思います。
ただ、特定口座で運用する前提であれば手数料の安いSBI証券一択で問題ないんじゃないかと思います。
もし、これから楽天証券やSBI証券の口座開設を検討する場合、ハピタスを経由して口座開設してください。
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このポイントは現金で振り込んでもらうこともできますし、ANAやJALのマイルに交換することもできますよ!
私は楽天でNISA口座を持っていますが、SBI証券の特定口座で購入予定です!すでに保有している楽天SCHDは売却し、開いた枠は楽天オルカン購入、SCHDはSBI証券で購入という感じで想定しています!