2024年10月に楽天SCHDが設定されたことが記憶に新しいですが、現時点で日本の新NISA制度を活用して投資できる米国ETFと、直接ETFに投資するのではなくETFをベンチマークとしている投資信託についてまとめてみました。
SCHDの評価が非常に高いですが、この機会に他のETFについても把握しておきましょう!
1. SCHD (Schwab U.S. Dividend Equity ETF)
- 直接投資: 日本の証券会社(楽天証券、SBI証券など)を通じてNISAで購入可能。
- 投資信託での代替:
- 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)
SCHDと連動する運用を目指しており、日本円で購入可能。- 信託報酬: 年率0.192%(税込)
- 特徴: 為替手数料不要、少額から購入可能。
- 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)
2. VYM (Vanguard High Dividend Yield ETF)
- 直接投資: NISAで購入可能。
- 投資信託での代替:
- 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
VYMをベンチマークにしている。 - 信託報酬: 年率0.192%(税込)
- 特徴: 為替手数料不要、少額から購入可能。
- 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
3. SPYD (SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)
- 直接投資: NISAで購入可能。
- 投資信託での代替:
- SPYDを参考としたファンドは現在日本では未提供。直接ETFを購入するのが一般的。
4. HDV (iShares Core High Dividend ETF)
- 直接投資: NISAで購入可能。
- 投資信託での代替:
- 2024年時点では、HDVを直接連動する投資信託は存在せず、直接ETF購入が必要。
5. JEPI (JPMorgan Equity Premium Income ETF)
- 直接投資: NISAで購入可能(楽天証券やSBI証券で取り扱いあり)。
- 投資信託での代替:
- 日本でJEPIを直接反映した投資信託は現在存在しません。
各ETFの特徴比較表
ETF | 経費率 | 配当利回り | 主な特徴 |
---|---|---|---|
SCHD | 0.06% | 3.5% | 財務健全性と配当成長重視 |
VYM | 0.06% | 3.0~3.5% | 幅広い分散投資 |
DVY | 0.38% | 3.5~4.0% | 高配当利回りを厳選 |
HDV | 0.08% | 4.0% | 高配当銘柄に集中 |
SPYD | 0.07% | 4.2% | S&P 500の高配当セクター集中 |
JEPI | 0.35% | 7~8% | オプション取引で高収益を追求 |
NISA制度で投資する際のポイント
- 直接ETFを購入する場合
- 為替手数料がかかるため、取引コストを抑えるには、円→ドルへの両替を工夫する必要があります(例: 楽天証券の為替手数料は1ドルあたり25銭)。
- 米国株の配当金は現地で10%課税され、日本での税金も引かれる場合があります(NISA口座であれば日本国内の課税は免除)。
- 投資信託を購入する場合
- 日本円で運用でき、為替リスクを考慮しやすい。
- 信託報酬がETFより高めの場合があるが、為替手数料が不要な点でメリットがあります。
結論
- SCHDやVYMなど主要な米国高配当株ETFは、NISAを利用して直接投資が可能。楽天証券やSBI証券で取り扱われています。
- 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは、NISA枠を利用して手軽に米国高配当株に投資できる優れた選択肢です。
- SPYDやHDVは投資信託での代替が難しいため、ETFでの直接購入を検討してください。
投資信託であれば、少額からのスタートや自動積立が可能で、為替手数料の心配もないため、初心者やドル建て資産に不慣れな方には特におすすめです。